125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「不二、七星ちゃんは?」
菊丸が後ろを振り向き、不二に声をかけた。
「え?七星ちゃんならここ…に…あれ?」
横にいたはずの七星の姿がない。
「─え!?ほんのついさっきまで、ここにいたんだよ?」
不二があわてて周囲を見回す。
「ええ!?」
他のメンバーも焦って周囲を見回すが…見当たらない。
(あのアホ!どうせまた何かに気を取られて…)
越前はポケットの携帯に手を延ばしかけた。
「誰か七星ちゃんのアドレスか番号知ってる?」
菊丸が、メンバーを見回しながら言った。…越前は、言いそびれた…。誰の手も挙がらなかったからだ。
(な…んだよ。知ってるの俺だけなのか?)
…自分だけが知っている…それを知らせてしまうのは、まずいような気がした。
「やみくもに探しても、この人混みだ。徒労に終わる。方向と人数を分けよう」
手塚が指示を出した。30分後に再度集合…で部員は散り散りに飛び出した。
一人手塚は残った。万一七星が戻った時、誰もいないと、またどこかへ行ってしまうからだ。