125キロの加速 ナツのオトメ3*
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あたしはあわてて、携帯でリョーマくんに、メールしようとした。
「携帯は無理だ」
「え?どうしてですか?」
柳さんの言葉に思わず画面から顔を上げて見た。
「この花火大会は、人出が50万人を越えるんだ。知っているか?」
「ご…50万人?…通りで混雑してると思った…」
あたしは、改めて周りを見回した。人しか見えない。
「その50万人が、花火と同時に、ほぼ一斉にメールや電話のやり取りを始めるんだ。つまり、一点集中で非常につながりにくくなる」
「………」
(そうなんだ…)
あたしは諦めて、携帯をしまった。
「まぁ、小さな子供の迷子じゃないから、人が空けば連絡は取れるだろう」
「そうですね…」
ちょっとため息をついたけど…気まずさからは解放される。
あ…でも、みんな心配してるかな…もしかして、不二先輩あたしのこと探してる…?
後が怖い…な、と思ったあたしを柳さんが見て
「じゃ、俺達と花火見物しないか?」
と、誘ってくれた。
「え…?」
(俺達…?今『達』って言いました?)
「立海大のテニス部で来ているんだ。もちろん幸村もいる」
柳さんが笑った。