125キロの加速 ナツのオトメ3*
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(気まずい……)
あたしの左側に手塚先輩…右側に不二先輩…。
正面か下しか、あたしは視線を動かせない…。
う…悔しい…屋台のお店は左右にあるのに、じっくり鑑賞出来ないなんて…あたしにすれば拷問に等しい。
(二人とも…菊丸先輩達と離れていいんですか?…あの~出来れば一人にして下さると、大変ありがたいんですけど……ダメですかね?)
あたしは、二人に気づかれないようにそっとため息をついた。
「ねぇ、七星ちゃん、何か食べる?焼きそば美味しそうだよ。それとも風船釣りとかしてみる?」
不二先輩が、いつもの調子で気さくに話しかけてきた。
「えと…両方…」
あたしは、屋台を見たかったから、つい答えてしまった。
「ふふ…了解。じゃ、風船釣りしたら、焼きそば食べようか」
そう言うと不二先輩は、手近な風船釣りのお店に、あたしの手を引いた。
「手塚~面白いのがあるぞ。ちょっと来いよ~」
少し先にいる菊丸先輩に呼ばれて、手塚先輩はちょっと躊躇した様子だったけど、黙って菊丸先輩の方へ足を向けた。
「あ、七星ちゃん これ色綺麗だし大きいよ」
あたしは、不二先輩の選んだ水風船を手に、焼きそばの屋台へ移った。