125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「う…ううん、そうじゃなくて…」
急に離された手は、何だか不安になる。
「…さっき言ったこと、ホントなの?」
あたしは、気になることを聞いた。
「あ? 何が?」
リョーマくんが振り向く。
「俺の女」
「ばっ…何でそっちに行くんだよ! 不二先輩の注意をこっちに向ける作戦だろうが! わかれよ、それくらい!」
リョーマくん、言うだけ言うとすぐ前を見て、歩く速度が倍増した。
「待ってよ、リョーマくん」
あたしはあわてて、リョーマくんについて行く。
「…ほら」
追いつくと、手を差し出してくれた。
そっと手を重ねてつなぐ。
「…夏祭り行くか? 花火大会もあるって」
「行く!」
あたしは喜んで返事をした。
「浴衣着るのか?」
「うん、お気に入りのがあるんだ」
あたしは、浴衣の柄を思い浮かべて、リョーマくんに言った。
「ふーん、そっか」
リョーマくんが、ちょっと笑ったように見えた。
「じゃな」
「うん、ありがとリョーマくん」
玄関まで送ってくれたリョーマくんに手を振ると、沈む太陽に目をやった。
(…宿題、ほとんど出来なかったな~図書館でも行こうかしら…)
そんなことを考えながら、家に入った。
fin.
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