125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「困るなぁ、先輩」
(─この声…)
「俺、最初に言わなかったスか?」
リョーマくんが、すたすたと近づいて来る。
「何をだい?」
不二先輩は、体勢を全く変えず、いつもの笑顔でリョーマくんに答える。
あたしと不二先輩の間近で足を止めると、リョーマくんは
「七星は俺の女だって」
いきなりそう言うと、あたしの腕を取り、不二先輩の腕の下をくぐらせて、引っ張り出した。
「文句があるなら、テニスで受けますよ。俺、負けませんから」
あたしを引っ張りながら不二先輩を振り返ると、生意気そうに笑って言った。
「ふぅん…それは楽しみだね、越前」
先輩も笑顔は崩さないけど、目がうっすらと開いていた。
「リョーマくん、あんなこと言っちゃって大丈夫なの?」
正門から出ると、あたしはリョーマくんに聞いた。
「アホ」
「………」
「バスの中で不二先輩が怖いとか言っときながら、何でわざわざ二人きりになるんだよ」
リョーマくん怒ってる。
「いや…その解決の兆しが見えたかな…って思って」
あたしは、自分の感想を述べた。
「何だ助けは要らなかったのか」
リョーマくんが、ここまでずっとつないでいた手を離した。