125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「不二先輩が怖い?」
リョーマくんが椅子に寄りかかって、ちょっと眠そうに言う。
「うん、かなり…」
「青酢でも飲ませたら?あの人、酢は苦手だから」
「え…そうなの?」
(…って、『青酢いかがですか』って飲むわけないでしょ)
…と横を見たら、リョーマくんもう寝てる…。
合宿で、疲れているんだな…と思って周りを見たら…みんな寝てる…。
さっきまで騒いでた人達も、ぐっすり…。
相当ハードだったんだ…。
こんな時に限って、眠くならないなんて…何となく自分が恨めしい…。
自分一人じゃ、時間を持て余しそう…。
そう思って前方に目を向けたら、こちらを見ている手塚先輩と目が合ってしまった。
あたしをずっと見ていたみたいで、視線が合うと手招きをした…。
出発前の幸村さんの一件があるから、気は重かったけど…この状況では行かないわけにはいかない。
仕方なく立ち上がり、バスの揺れに転ばないように椅子に掴まりながら前へ向かった。
みんな、寝ていると思っていたから…前しか見ていなかった。
途中で不意に手を掴まれた……。
「どこへ行くの?」
不二先輩が、いつもの笑顔であたしを見上げた─あたしの手を掴んだまま─