125キロの加速 ナツのオトメ2*
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─ゾクリ…と背筋が震えた。
不二先輩の視線に絡め取られると、身動きが出来なくなりそうだ…。
不二先輩はゆっくりまばたきをすると、瞬時にこの上なく優しい笑顔に戻り
「手塚へは挨拶みたいだけど、僕を呼び出したのはどういうわけかな?」
と、幸村さんに問いかけた。
「ふふ…簡単だよ『手を出すな』だ。わかるよね?」
幸村さんも優しく微笑む。
「…何のことかな?」
不二先輩がにこやかに聞く。
「伝えたからね。後で聞かなかった…ってのはなしだよ?」
「…ふぅん、でも『たまたま』とか『偶然』とかあるでしょ? こっちにその気がなくても相手の方が惹き寄せられて来ちゃった場合はどうするの?」
不二先輩は、笑顔で言う。
「それはないな」
幸村さんも微笑んで答える。
「自信家だね」
不二先輩がにっこりする。
「当然だよ?」
幸村さんが微笑う。
二人は、お互い笑顔と微笑みを崩さない…。
「幸村、そろそろ時間だ。俺らも戻らなくては」
真田さんが言った。
立海大もこれから、帰るのだ。
「わかった。では、失礼するよ」
幸村さんが軽く手塚先輩と不二先輩に会釈すると、
「また連絡するよ。俺の大切なひと…」
耳元で囁かれ、頬にかすかに幸村さんの唇が触れた…。