125キロの加速 ナツのオトメ2*
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言われるまま…幸村さんの背中にもう少し寄り添う。
(この人を好きになれば…問題はなくなるのかなぁ…)
漠然と思ったけど…わからない。みんな簡単に誰かを好きになっているのに、あたしにはかなり難しいことのようだ…。心…って、自分のでもうまくいかない…。
ため息…。
合宿所に着くと、すでにバスは来ていた。部員達も、それぞれ荷物を運び込んだりしている。
「あ、七星ちゃん、おかえり。よかったらそろそろ…」
言葉をかけてくれた大石先輩が、あたしの後ろの人達を見てあんぐりと口を開けた。
「手塚いるかな? それから…不二も」
一拍置いて、幸村さんは不二先輩も加えた。
「て…手塚、立海大の幸村が…今そこに」
転がるように宿舎のホールにいる手塚を、大石は呼びに行った。
「幸村が…? 何の用だ?」
手塚はいぶかしげに立ち上がった。
「その…他に、不二もご指名なんだよ」
大石はチラ…と不二にも視線を飛ばした。
「僕も? …何だろ?」
手塚に続けて立ち上がる。
「…多分七星ちゃん絡みだと思う。幸村以外に真田や仁王や柳、柳生…って主要メンバーが来てるんだ…まるで七星ちゃんに付き従っているみたいに…」
大石が二人にそっと告げた。