125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「じゃ今日は、俺が送ろう」
にこ…と幸村さんが微笑む。
「俺も行くぜよ」
「仁王…?」
「送った帰りに幸村がそこらでひっくり返ってたら、シャレにならんじゃろ?」
「真田みたいに心配するなよ」
おかしそうに幸村さんが笑った。
結局、自転車を5台も並べて、幸村さんと仁王さんと、なぜか真田さんや柳さんに柳生さんまでがついて来て送ってくれた。
(ホントは丸井さんや切原さんまで来ようとしていたんだけど…)
あたしは幸村さんの後ろに座る。
(でも何でこんなに…これじゃ…)
「まるで青学に果たし合いに行くようですね」
柳生さんが真面目に言う。
「当たらずとも遠からずじゃろう」
仁王さんが笑う。
「青学には不届き者がおるからのう」
言いながらチラ…と幸村さんを見る。
幸村さんは、別に何も言わなかった。
あたしは、何となく…だけど幸村さんの背中に、ちょこ…と頭をつけてみた。
気がついて、幸村さんが少し振り返る。
「具合悪いの…?」
「あ…何でもありません…ただ、ちょっと…うん。してみたくて…」
照れ臭くなって、頭を離した。
「構わないよ。ふふ…もっと寄り添っていいくらいだから」
幸村さんは、微笑む。