125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「…深刻そうじゃな?」
フェンスに寄りかかりながら、仁王さんはあたしを見下ろす。
「…え?」
あたしも、仁王さんを見上げる。
「恋の悩み。言い寄られて困っとるんかいのう?」
くく…と笑うと仁王さんは面白そうに言った。
「…そんな感じです。すぐにでも好きな人見つけないと…かなりヤバめかも…」
大きくため息をつくと両手を前に延ばした。
その手の上にすっ…と仁王さんが自分の手を重ね、あたしの手をそのまま軽く握った。
(…え…)
あたしは思わずまた、仁王さんを見上げた。
「俺のこと好きになればどうじゃ? かなり役に立つぜよ?」
屈託ない笑顔で、突然言われた。
「…あの…でも…」
あたしは予期せぬ出来事で驚いた。
「…この前送った時、お前さん背中で居眠りしちょったからのう…。好き放題に言わせて貰ったぜよ」
また、くく…っと笑う。
「え…何をですか…?」
「告白じゃ。お前さんに」
「…え…」
言うと、仁王さんはあたしの肩に手を乗せ、後ろを向かせると背中側から抱きしめた。
「目を見ると言えんからのう…。これでもずっと、お前さんのこと…好いとうよ」
耳元で囁かれた…。