125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「え…? なぜですか?」
あたしは、キョトンとした顔を仁王さんに向けた。
「なぜ…って、普通は彼氏に会ってからサヨナラするもんじゃろが」
変なことを言うな…という表情で、仁王さんはあたしを見た。
「…え、いえ別に幸村さんは彼氏ではありません」
あたしは、少々焦ると仁王さんに言った。
「…え? お前さん、幸村とつき合ってないのか?」
(…かしいのう、幸村はそうは思っとらんぞ…?)
「メールはしてますけど…それは真田さんとも、してますし…」
(真田とメール? ある意味、それも凄いもんじゃ)
「…幸村とは、つき合っとることにしといた方がええんじゃないか?」
思案気な顔付きで仁王さんは言う。
「…え?…」
「虫除けとお守り効果…じゃな。かなり効くはずじゃよ?」
ニヤ…と仁王さんは口の端で笑った。
お守り…と聞いてあたしは不二先輩を思い出した…。
あたしに好きな人がいれば、あたしだって不二先輩や手塚先輩にちゃんと言えてるはず…。
そうすれば、こんなことにはなってなかった…?
何もかもあたしに好きな人がいないから…?
でも、焦ったって好きな人なんてすぐ出来るわけない…。