125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「おい、ブン太…あれ…? お前さんは…」
「仁王さん…」
少しびっくりした顔で仁王さんを見た。
「もう帰ったんじゃ…」
仁王さんも驚いた顔で、あたしに近寄る。
「あ…実はあの日の帰りに携帯を落としてしまって…」
あたしは、熱を出して帰りそびれたことを、説明した。
「そりゃ…災難じゃったな」
仁王さんは明るく笑ってくれた。あたしは、そんな仁王さんの笑顔で、少し気分が晴れた気がした。
「仁王、俺に用事があったんじゃねぇの?」
少しイラついた感じで、丸井さんが仁王さんに聞いた。
「ああ…そうじゃったな、赤也が捜しちょったよ」
「赤也が?しょうがねぇな」
そう言うと、あたしを見て
「なぁ、絶対立海大の練習見に来いよ」
念を押すように言った。
「あ…はい。伺います」
「じゃな」
あたしの返事に満足したのか、丸井さんは手を振ると走って行った。
「ほぅ…ブン太の奴、急に熱心になっちょる…」
丸井さんの後ろ姿を見送る仁王さんが、つぶやいた。
「あの、じゃこれで失礼します」
時間的にそろそろ戻らないと…と思い仁王さんに軽く会釈をして、帰りかけた。
「待ちんしゃい」
「はい?」
「幸村呼ぼうか?」