125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「…周…助…さん」
あたしは、まばたきをやめ、ほとんど棒読みで言った。
「…別に怖がらせるつもりはないよ」
不二先輩は、かすかに微笑んだ。
「そろそろ覚悟してね」
不二先輩は、ゆっくりまばたきをすると、あたしを見つめたまま言った─
「………え……?」
口の中が渇いて、喉の奥に言葉が張りついているような感じだ。
「僕に愛されること。決めてね。これでもかなり待ったし、我慢して来てるんだ」
「…………………」
あたしは、ただ目を見開いて先輩を見た。
「結構ムカつくんだよね。君が手塚や越前と話しているのを見ると」
口元はさっきより微笑んでいるけど、目は冷たく開いてあたしを見下ろす…。
「………………」
あたしは…何て答えればいいのか、まるで考えられなくなっていた。
思考が完全に停止してしまった───
「キスしていい?」
先輩の顔が近づく──
先輩の髪があたしの頬に触れた時、やっとの思いで顔を横にそむけた。
「…そう、嫌なんだ」
心臓が早鐘のように鳴り始めていた。
「嫌なら─無理矢理しちゃうよ」
先輩はさらに顔を近づけ、先輩の髪も頬をくすぐる─