125キロの加速 ナツのオトメ2*
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(しまった…)
と思った…。
いくら手塚先輩と二人の時は、先輩を名前で呼ぶ…と気にしていたからって…何も不二先輩と二人の時にまで言うことないのに…。
(これじゃ誤解されちゃう…)
「あ…あの、違うんです…これには…」
あたしは説明しようと、ベッドから立ち上がった。
「──えっ…!?」
いきなり部屋が一回転した。
(…………何……?)
あたしは、その時自分に何が起きたのか、まったくわからなかった。
あたしの視界に、あたしを見下ろす不二先輩の顔と部屋の天井が映った。
そして、やっとわかったのは…あたしを押さえつける格好で、先輩がベッドに腰かけていること…。
あたしの両手首に、不二先輩の両手が乗っていて…先輩が体重を乗せているから、動かせないこと…。
「…先輩…?」
あたしは目をしばたたかせて、不二先輩を見た。
先輩は目を開けて…あたしをじっと見つめている…。
笑顔はないままで…。
「このまんま…君を僕のものにしちゃうことも出来るよ」
「…不二……先輩…?」
「…僕の名前、知ってるでしょ?」
あたしは無言でうなずいた。
「呼んでみて」