125キロの加速 ナツのオトメ2*
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だが、こんな非常時だというのに…不二の目は、どうしても七星の唇を見てしまう…。
昨夜、菊丸に聞いた『罰ゲーム』の内容と手塚の言葉…。
(こんな状況で僕がしたら…相当卑怯だよね…)
意識のない君にするのは簡単だけど…君の気持ちはどこにもないから…。
今はただ…抱きしめるだけ…。
病院に運ばれた七星は、2~3日入院することになり、あわてて両親も駆けつけた。天文同好会のメンバーも、心配しながらも帰途についた。
静養期間も含めて、あたしは都合5日間も余分に、八ヶ岳に滞在することになってしまった。
「七星ちゃん、大丈夫?」
今日の午後帰る…という日。不二先輩が顔を見せてくれた。そう、退院後、あたしはテニス部の人達の温情で、同じ宿舎でお世話になっていた。
そして、そのテニス部の合宿も今日でおしまい。
つまりあたしは、テニス部の人達と一緒に帰る…。
「はい、もう大丈夫です。ありがとうございます。不二先輩には、本当に色々とお世話になりました」
あたしは改めて、先輩にお辞儀をした。
「やだな、そんなかしこまらないで欲しいな」
先輩がくすくす笑う。