125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「不二くん!」
「いや、うちの高寺が携帯を道に落としたらしいって、捜しに行ったきり戻らないんだ!」
「雨も降って来ちゃったし、今みんなで手分けして捜してるの!」
口々に叫ぶ同好会メンバーに、不二も叫ぶ。
「わかった。テニス部も協力するよ! 誰か手塚に伝えて、僕はこっちを捜してみる」
雨の中、一斉にテニス部員も飛び出した。
七星が携帯を見つけたのは、ほとんど立海大の練習コートの間近だった。
だから、もしそこで雨が降り出したなら、間違いなく七星は、幸村を頼ったはずだった。
しかし…道の半分近くまでペンションに近づいたなら、ペンションを目指して走る─
走ったけれど、ずぶ濡れの重い体に、睡眠不足も重なり…
七星は力尽きた─
力尽きたけれど、辛うじて木陰に身を横たえることまでは出来た。
しかし、濡れながら走って、汗をかいた体は急激に冷えて…熱が出始めようとしていた。
(…も…ダメかな…)
何度となく、同好会の先輩から携帯に連絡が来たけれど、意識が朦朧とする七星は出ることが出来なかった…。