125キロの加速 ナツのオトメ1*
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『え…』と言うような顔をして、こっちを見た手塚先輩と目が遇ってしまったのは、3年1組前の廊下だった。
「ふふ…手塚が驚いてる」
愉しそうに笑うと、スッ…と歩調を早め 1組の教室から離れた。しかし、女子の悲鳴までは消せなかった。
「はふ~…」
教室から離れ、階段を降り始めると、ホッとして思わず大きく息を吐いた。
「どうしたの?」
くす…と笑って、不二先輩はあたしに聞く。
「それは こっちのセリフですよ先輩!何でわざわざ教室前の廊下を通るんですか~?もぅ、丸見えで恥ずかしかった~」
冷や汗をかきながら、先輩に抗議したのに
「ふふ…だからだよ」
「…え?」
「皆に見せびらかしたかったんだ。僕の七星ちゃんを」
「…………は?」
僕の…って…今『僕の』って言いました?
「先手必勝…って言うしね」
くす…と笑いながら、うっすらと瞳を開けた。
後は皆がどう出るかだ…ね。1、2年には勝手に噂で広がるだろう。越前…尾ひれのついた噂で、君がどうあわてふためくか、見られないのが残念だよ。
手塚…君、僕のことかすかに睨んだよね。すぐ視線を逸らしたつもりだろうけど、僕は見逃さないよ。