125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「面白いですか? あたし」
やや戸惑って柳さんを見た。
「ああ、かなりユニークな存在だな。あの幸村を自らコートに立たせるんだから、それだけでも逸材だ」
「今日は『ガム持ってない』って聞かないんすか?」
切原は丸井に近寄る。
「今日は偶然じゃない」
丸井はラケットを握る。
「あ…そか、昨日来るって言ってたっすよね」
切原もラケットを取る。
「じゃ失礼します」
あたしは、立海大の人達に深々とお辞儀をした。
「次は立海大附属中のコートに来んしゃい」
帰りの自転車で仁王さんが言ってくれた。
「はい」
と、答えたものの、結局また睡魔に襲われ、あたしは仁王さんの背中を枕に、夢見心地で仁王さんの話を聞いていたような気がする。
「ない……」
ペンションに着いて、ポケットの携帯を出そうとしたら…ない。部屋も荷物も捜したけれど…ない。
(途中で落とした…?)
立海大へ行く時は確かにあった。帰り道、自転車で居眠りしてたから…その時落としたに違いない。
ほんとは、青学の練習を見る約束だったけど…あたしは携帯を捜しにペンションを出ると、あわてて元来た道を引き返した。