125キロの加速 ナツのオトメ1*
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(ふ…不二先輩~これってもしや…だ…抱き合ってません~?)
自分の顔が熱くなってくるのがわかる…。
心臓もドキドキしてきた。不二先輩に聴こえちゃう…
「ね、七星ちゃん…僕の心臓の音、聴こえる?」
あたしは 不二先輩の胸に顔を埋めて抱きついている状態なので、先輩の鼓動はよく聴こえる…。
「七星ちゃんを抱きしめられて嬉しいから、凄くドキドキしてる…」
…ほんとに 不二先輩のトクトク…と刻む音が少し早い…?
その時…『キーンコーン…』と…5時間目開始のチャイムが鳴った。
驚いたあたしは、
「先輩、早く教室に戻って下さい!あたしは一人で平気です。もうすぐ足も動くはずですから…」
抱きついてから、初めて不二先輩の顔を見上げて言った。
「僕が七星ちゃん一人を置いて行くわけないでしょ?そんな薄情な男じゃないよ」
あたしを見下ろすと、いつもの変わらない笑顔でそう言った。
「それじゃ七星ちゃん、授業も始まったし、保健室へ行こうか」