125キロの加速 ナツのオトメ1*
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誰かがあたしを抱き止めてくれた…。
「……」
(た…助かった…けど…
あ…足に力が入らない)
抱きついている人に悪いから、手を離したいのに、離せない。
「大丈夫?七星ちゃん」
─声の主は─
不二先輩だった。
「不二先輩?」
自分の体を支えるため、不二先輩のシャツにしがみつくのが精一杯で、先輩の顔を見上げることが出来ない。
「ごっ…ごめんなさい。先輩!あのっ…ありがとうございます!そ…それで…あのっあたし今、動けなくて…」
「動けない…って どうかしたの?七星ちゃん」
心配そうに、先輩があたしの顔を覗き込む。
「あの…実は…」
あたしは事故のあらましを不二先輩に説明し
「─で、足の筋肉や神経が一時的にマヒしちゃうんです。だから…あの、迷惑でしょうが…」
「迷惑じゃないよ、全然」
くす…と不二先輩は笑うと
「じゃ 遠慮しないで、もっと僕にしがみつきなよ。ほら…」
そう言うと、不二先輩はシャツを握り込んでるあたしの手を、先輩の背中に回させた。
そして先輩もあたしの背中に手を回し…ぎゅっ…とその腕に力を入れた…。