125キロの加速 ナツのオトメ1*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昼休みの屋上──
誰も来ないから、あたしは一人でぼんやり出来る…。
両手をうん…っと伸ばし、ひと息ついた。
「よ~し!」
誰もいないから、あたしはもう一度両手を空に伸ばすと、側転を1回2回…とやってみる。
綺麗に決まる。
「うん!」
やるじゃんあたし。
体を動かすのは好き。
「…ちょっと…してみようかな」
側転で気分がよくなったあたしは、ダッシュ…を久し振りにしてみたくなった。
屋上ならせいぜい20メートル…。
大丈夫だ。それくらいなら出来るはず…。走るな…とは言われていないもの。
ちょっと ドキドキしたから、最初のダッシュはゆっくり…そっとやった。
(う…でもこんなのダッシュじゃない…)
2本目…ちょっと勢いつけた。
大丈夫だった。
3本目…もう少し早くしてみた。凄い気持ちいい。
あたし、走れるじゃない。…事故なんて夢だったんじゃないの?
4本目…思いきり屋上の床を蹴ってスタートした。
「──!」
足がもつれた…。
(だめ!転んじゃう─!)
「おっと!」
硬いコンクリにぶつかるものと思っていたら……。