125キロの加速 ナツのオトメ1*
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「実行委員長は、手塚先輩の隣のクラスだと思うんです」
「そうだな、で?」
「隣のクラスに行くのと、わざわざ1階まで降りてまた戻るのでは、時間的にも無駄じゃないかとあたしは思うんですが…」
「校内ランキングが近いからな」
「……は?」
「トレーニングだ」
「……はぁ…?」
「行くぞ。乾」
乾が七星に乾汁を渡すと声をかけた。
(何なんだろう…手塚先輩ってば…)
自分の席に戻りながら、あたしは疑問符が消えなかった。
「手塚にしては、言い訳がサマになってたな。新しいデータ項目を増やさないといけないようだ」
手塚と並んで階段を登りながら、面白そうに乾は言った。
「何の話だ」
まったく動じない素振りで乾を見る。
「ふふ、データは面白い。皆の意外な面が見えてくる」
「ま、よければ他の部員のデータも教えて貰いたいものだ。参考にはなるだろう?」
乾を一瞥すると自分の教室に戻るため、手塚は一歩先に階段を登った。