125キロの加速 ナツのオトメ1*
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(…それは…そうだな。相手の背中を見ている限り、陸上では勝てない…)
「あの、部長さん変なこと言ってすみませんでした」
七星が焦って頭を下げる。
ハッとして、七星を見る。
「いや…面白い…。興味が湧いたな。不二の気持ちがわかった気がする…」
「…え…?」
あたしには何のことだかサッパリ…。
「…ところで、なぜお前は俺を部長と呼ぶんだ?お前は部員じゃないだろう?」
「…すみません…」
いきなり言われて、あたしは焦った。
…そのまま、部員じゃないなら来るな…と言われそうで あわてて部長…いや、あの…とにかく視線を逸らした。
七星の視線のはずし方が、えらく恐縮しているように見えたので、
「いや 別に怒るとかの意味合いではなく、部員でないなら、部長と呼ぶ必要はない…と言うことだ」
「…生徒会長さん…?」
少し考えて顔を上げたと思ったら 的外れな答えが返ってきたので、さすがの手塚もため息をついた。
「これでも俺には名前があるんだ」
「は…はい…ですよね」
何だか、噛み合わない会話、あまりに当たり前の話…。あたし、苦手なのかな…この人。