125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「大丈夫なのか?幸村」
副部長の真田が、ドリンクを飲んでひと息つく幸村に声をかける。
「心配症だね、真田は」
「いや、しかし…」
「見てればわかるだろ?俺は大して動いていないよ」
幸村の視線が七星に移る。
「彼女が全部、俺が返球しやすい位置に返してくれたからね。だから、つい意地悪したくなった…」
くす…と幸村は笑う。
「わざと取れそうもない位置へ打った…」
真田も七星へと、視線を移す。
「ふふ…そう。ところが、ちゃんと先回りしているんだよね。ますます、いじめたくなるってものだよ」
ほんの少し、いつもと違う視線が幸村から出された。
(スピードが上がって…?言われてみればそんな気もするような、しないような…)
あたしは飲み物に口をつけ、どうだっけ…と頭をひねる。
「気がつかなかったか?そりゃますます凄いぜよ。よかったら明日も来んしゃい」
仁王さんが愉快そうに笑って言ってくれたけれど、
「あ…あたしはもう、今日の夕方帰るんですよ」
誘ってくれたのに悪いな…と思いつつ言った。
「そうか、残念だな。せっかく面白いデータが取れるところだったのに」
柳さんが言った。