125キロの加速 ナツのオトメ1*
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『俺が送ろう』
その言葉に逆らう者は、誰もいなかった。
不二先輩も
「手塚の知りたい気持ち…わかるな」
笑いをこらえながらだけど、そう言ったし、
「七星くん、ぜひとも君のデータも取らせてくれないか?」
乾先輩は趣味『データ集め』と言っても過言ではないし、
菊丸先輩は笑いが止まらず、大石先輩にたしなめられているし、
リョーマくんも、昨日は不二先輩に『先輩』…と割って入ってくれたのに…今日は無言。
…でも顔が言ってる。
『アホ』って。
はい…アホです。
さすがに今日は自分でもわかります…。
言っちゃいけない時…ってあるよね。
…そう思いながら、あたしは部長さんの一歩後ろにくっついて、校門を出た。
「…隣に来ないか?」
20メートルも歩いたら、突然部長さんは言った。
「…え…でも」
「狭い道ならいざ知らず、後ろを歩く人間と喋るのは、いささか感じが悪い。質問もしにくい」
振り返りもせず、部長さんはあたしに言った。
…確かに、広い道で、人の背中を見ながら喋るのは、頂けないかもしれない。