125キロの加速 ナツのオトメ1*
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今ひとつ納得がいかない様子で、部長の手塚を窺うが、もうすでにいつもの手塚に戻り、かすかな微笑みも消えていた。
「明日でもよかったのに、相変わらず手塚は真面目だなぁ」
そう言って実行委員長は笑ってあたしからプリントを受け取った。
「…結局何だったのかな…?うまくコートから追い払われたような気もしなくはないけど…もしかしてあたし…テニス部の練習を見ちゃいけないのかしら…」
ちょっと腹立たしく思いながらコートに戻りかけたけど、そう気がついたらもうコートには足を向けられなくなっていた…。
あたしはテニスを知らない…。
あたしは部外者…。
あたしは走れない…。
委員会のある日以外は見に来い…って、リョーマくんには言われたけど…。
どうしよう…。でもこんなことリョーマくんに言ったら、また「アホ」って言われるに決まってる。
(しっかりしろ!七星!)
頭を振って、自分に喝を入れると急いでコートに足を向けた。
フェンスに戻ると、リョーマくんがボールを打ってた。チラ…とあたしをみると『何やってたんだよ!アホ』ていう顔をした。