125キロの加速 ナツのオトメ1*
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「実はこれなんだが…」
と言うと、おもむろにさっき部室から持って来たプリントを七星に見せた。
「これは『学園祭実行委員長』に渡すはずだったんだが、ついうっかりと持って来てしまった。聞くところによると、高寺は学園祭実行委員だそうだな」
ゆっくり、穏やかに手塚は話し七星を見下ろす。
「はぁ…」
少し間の抜けた顔で、七星は手塚の言った言葉の意味を考えた。
え~と、もしかしてあたしに『パシリ』をさせたかったりします?…と思ったけど
「…お急ぎですか?それなら今渡して来ます」
やや引きつり気味になりつつ言った。
「ああ、放課後までに渡す約束なんだ…」
ふ…とまた目が細くなる。
「わかりました。すぐ行って来ます」
引きつりの残る頬をさすると、部長さんからプリントを受け取り、学園祭実行委員室の会議室へと急いだ。
(あれ…今七星のヤツいなかったか…?)
コートに出たものの、フェンスの向こうに七星の姿が見当たらなくて、顔をしかめる越前リョーマ。
いつもはリョーマに目線を向けていた不二も、突然の青学テニス部の部長、手塚の行動に疑問を抱く。
(手塚まで…? いや、いくら何でもあの手塚が、恋のさやあてに参戦するとは思えないが…)