125キロの加速 ナツのオトメ1*
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「あ…生意気言ってすみません、失礼します」
もう一度深々とお辞儀をすると、あたしは生徒会室を後にした。
「ひゃ~、よけいなこと言っちゃったかな」
色のイメージなんて聞かされても面白くないよね…?
焦って生徒会室から離れた。
「………」
あわてて七星が出て行ったドアを見つめていたが
「紺碧か…完璧ならよく言われるんだが…」
つまらない冗談に、自分で苦笑しつつも
「孤高…か。…不二が面白がるはずだ」
くす…と、この男にしては珍しく口許をほころばせた。
翌日の放課後、またテニス部の練習を見にフェンスの所に近づくと、いったん部室から出て来た部長さんが、忘れ物でもしたのか、再び部室に戻り、手に何か持って出て来ると、なぜか真っ直ぐあたしに向かってくる。
「すまないが、高寺…」
あたしの前に立つと、ふ…と目元がかすかに微笑んだような気がした。
「え?あ…はい、何でしょうか?」
いきなり部長さんに呼ばれ『何で?』と思う間もなく周りの注目も集め、あたしはちょっと気まずい雰囲気に包まれた。