125キロの加速 ナツのオトメ1*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「わかってるよ。手塚」
いつもの笑みに戻ると、旧知の間柄の手塚の肩に手を置いた。
「…ここかな生徒会室…って」
翌日、滅多に来ない校舎の一画でうろうろしている七星の姿があった。
「何か用事か?」
「─!!」
いきなり声をかけられ、びっくりして振り向く七星。
「え…あ!テニス部の…」
手塚を指差し驚く。
「部長の手塚だ」
生徒会室のドアを開けながら、
「ついでに生徒会長もしている。…ここに用事なのか?」
再度七星に尋ねる。
「えっ…!」
手塚が生徒会長と聞き、えらくびっくりした顔をするので
「珍しいか?」
割と当たり前の質問をしてみる。
「…器が大きいんですね」
感心したように、目を見開いて真っ直ぐ自分を見つめてくる少女に、手塚は微妙な戸惑いを覚えた。
「器…?」
『凄い』…とか『さすが』…とか『やっぱり』など『手塚』の前につく言葉は飽きるほど聞いてきた…が、『器が大きい手塚』は初めてな気がする。
「だって…2足のわらじ…ですよね?会長と部長って。両方大変なのに、それが両立してるんですから器用なだけでは難しいと思います」