125キロの加速 ナツのオトメ1*
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「関係ないスよ」
視線を棚に戻し、着替えを続行する。
「そう?気にしないならいいよ。ところで越前は七星ちゃんの家って知ってるの?」
「─え…?」
不二の突然の質問に真意が見えず、内心戸惑う。
「知らないっスよ。別に彼女でも友達でもないし」
(ほんとのことだし…)
「僕は知ってるよ。昨日家まで送ったからね」
「──!?」
一瞬 着替えの手が止まる。
「じゃ、コートで待ってるよ」
先に着替えを済ませた不二は、微笑みながらそう言うと部室から出て行った。
(…乾先輩に不二先輩…まったくあいつはアホなくせに何やらかしてんだよ!)
着替えの手を止めたまま越前は、握り拳を作ると床に目を落とした。わけもなく七星に腹立たしさを感じる。しかし、なぜ感じるのか理由がわからなかった。
コートに出ても 何だかムシャクシャした。
ボールをいくら打ってもスッキリしない…。
不二先輩の笑顔も、今日は見れば見るほどムカついてくる。先輩も また妙に挑発してくるようだし、ほんと調子が狂う。