125キロの加速 ナツのオトメ1*
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「聞きたいな、乾。どうして君は七星ちゃんを素晴らしいって思ったんだい?」
不二が遠慮なしに乾に質問する。
(そうだよ。あいつのどこが素晴らしいんだよ、詳しく知りたいね)
「…あの子は、俺の特製青酢ドリンクを『美味しい』と言ってくれた!」
両手握り拳でガッツポーズを決める乾。バックには怒濤の波しぶきが見えるようだ。
ガタッ!
ガシャッ!
ドタッ!
ズルッ!
様々な音が一度に部室に響き渡った。
「七星ちゃんが…」
「青酢ドリンクを…」
「美味しい…」
一斉に固まる青学テニス部員。
(あいつ…舌がマヒしてんじゃねぇの…)
「…負けたかも…」
衝撃の度合いが高かったのか、不二が感心したようにつぶやいた。
(そりゃ…ね。青酢だけはさすがの不二先輩もダメだったからね)
くく…と、かすかに笑ったリョーマを不二は見逃さなかった。
(…ふふ、やっぱり面白いよ、越前。ますます興味が湧いたな。あの子…もうちょっと近づいてみるか。君は、どう反応するかな…)
不二のいつもの笑顔にやや鋭さが加わる。
「だから、彼女にいつでも部室に飲みに来ていいって言っといたから」