125キロの加速 ナツのオトメ1*
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あたしは、自分の足を見下ろすと少し悲しくなった。
「本当ならリョーマなんてあっと言う間に追いついて、追い越しちゃうんだからね!」
いーっ…と遠去かるリョーマくんの背中に 舌を出した。
「あれ… ケンカかなぁ」
今日も青学尾行三人衆が、二人の後をあくまでも何気なく追っていた。
「可哀想に七星ちゃ~ん。でも大丈夫。オレが明日バッチリ慰めちゃうもんね~」
「ふぅん…それなら今、慰めるべきだね」
そう言うと不二は、三人の固まりからさっさと離脱し、七星に向かって歩き出した。
「え…不二?」
「な…?」
出遅れた、大石と菊丸。
どうしようかと電柱の陰で顔を見合わせた時には、すでに不二は七星に追いついていた。
「七星ちゃん」
いつもの微笑み+2割増の微笑み増強キャンペーン展開中…とでも言いたげな爽やかスマイルを七星に向ける。
「奇遇だね?お家こっちなの?よければ送るよ?」
「え? あ…不二先輩」
薄暗い中、いきなり背後から声をかけられびっくりしたのに、『送るよ』と言われさらに驚いてしまった。
「いえ!そんなっ!」
恥ずかしさも手伝い、あわてて頭と手を同時に振った。
「遠慮しないで。最近は色んな事件もあるし、女の子が夜道の一人歩きだなんて危ないでしょ?」
そう言って不二先輩が、にっこりと微笑み、じっと見つめて来るものだから、思わずドギマギしてしまいましたよ。