125キロの加速 ナツのオトメ1*
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「─で、見ないで何やってたんだ?」
耳に馴染んだ声が、突然後ろから聞こえた。
「リョーマくん!? あれ…? とっくに練習終わったんじゃないの? 帰る時に見たけどコートには誰もいなかったよ?」
内心ドキドキしながらあわてて振り返り、焦って聞いた。
「…ミーティング。手塚部長が長々とやってくれたおかげで、こんな時間になった。…んでそっちは?」
「あっ…あたしは『学園祭実行委員会』てのに出てて、顔合わせの自己紹介や、今までの学園祭のあらましだの歴史だのビデオ会だの…に時間かかって…」
しどろもどろで説明する。
でも…
(何で機嫌が悪いんだろ…あたし何もしてないよね…?)
何だかふてくされているみたいなリョーマくんに、わけもなく緊張が高まる。
「実行委員…?」
しかも、ふぅ~ん…という、明らかに見下した視線をあたしに向けて来るし。
「忘れてただろ。それ」
「…何でわかるの?」
なぜかいきなりズバリと言い当てられてしまい、様子をうかがうようにそっと横目でリョーマくんを見た。
(…魔法使いか何かですかアナタ様は…)
「…放送で呼んでたな。1年のどっかのクラスの学園祭実行委員は至急会議室に来い…って」
「………」
「それに委員会があるなら、あらかじめ日にちが決まってるんだし、昨日練習を見に来いって言われた段階で『委員会がある』って言うはずだろ?」
(う…確かにその通りです)