125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「ごめんなさい、天文同好会で天体観測した上に、ちょっと寝つけなくて…」
あたしは欠伸(あくび)をしながら答えた。
「練習見ながら寝たらいかんぜよ」
仁王さんは笑いながら言った。
「はい、気をつけます」
と、答えたけどマジで居眠りしたらどうしよう…と自分のことながら心配になった。
立海大のベンチでぼんやりしていると、幸村さんが笑いながら言った。
「寝不足なんだって? 仁王から聞いたよ。何なら俺の膝枕で休むかい?」
「いえ、そんな滅相もない」
あわてて言ったけど…ホントは、真田さんだろうが柳さんだろうが、誰の膝枕でもいいから眠りたかった。
あまりにも瞼のシャッターが落ちそうだったので、眠気覚ましがしたくなった。
「すみません、幸村さん。ちょっと隅っこで構いませんから、ボール打たせて下さいませんか?」
「いいよ。体を動かすと目が覚めるかもしれないしね。俺が相手するよ」
優しく微笑んで幸村さんは言ってくれた。
「…え? だ…だめですよ、幸村さんは…」
あたしはあわてて断わった。
「大丈夫だよ。君は『ボールを打つ』だけでテニスをするわけじゃないから、ゆるく…ね」