125キロの加速 ナツのオトメ1*
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三人は一斉に後ろを見たが、乾本体よりどうしても手元のボトルを見てしまう。
「うわ…今日の色はまた…何て表現すりゃいいんだ?」
「う…味の想像がつかない色…」
「国防色か…沼色か…入浴剤多め…って感じかな…ふふ」
七星をフェンス越しに見た乾は、
「疲れ気味にも見えるな。これを飲ましてやるか…」
「うわっよせ! 乾!初対面の女の子にそんなもの飲ますんじゃない!」
大石が、あわてて乾を止める。
「うん? お前も飲むか? 大石」
逆光眼鏡がキラン…と怪しく光る。
「うわーっ 遠慮させてくれっ!!」
絶叫マシンで落ちる時のような声を上げ、大石が乾から大きく飛び退くと 運悪く…
「何を騒いでいる。騒ぐ奴は…」
「あっ走って来るよ! 10周だよな?」
いつの間に来たのか、部長の手塚が数字を告げる前にそそくさとその場から逃げ出すように走り去る大石であった。
(沼色ドリンクよりは、マシだよな…)
そう思いながら…。
手塚の後ろからコートに入ったリョーマは、さり気なくギャラリーに目を向け、七星の姿を見つけると、
(ちゃんと来てるな。よし…)
と自然に口許がほころぶ。