(………)
…心臓…ドッキドキです。急にそんなこと言われたら…。
「明日、見に来る?」
「え?」
「テニス部。来るんでしょ?」
(う…決めつけてる)
「い…行かなかったら…?」
「……」
じろっと睨み
「多分、英二先輩あたりが迎えに行くんじゃない?」
「ええ?だってあたしのクラスなんて知らないでしょ?」
「不二先輩ならすぐ見つけ出すと思うよ?」
(ひゃ~そうなの?でも何で?)
「だから自分で見に来い。わかった?」
それだけ言うとリョーマくんは、ふいっとあたしに背中を見せ出口に足を向けた。
夕暮れの近づいた、柔らかな金色の陽射しがリョーマくんに降り注ぐ…。
(シャイニングスター…)
輝く背中を見たら、思わずそう思ってしまった…。
「スピカ…」
いつか必ず追いつく…。
あたしだけの『輝ける星』…。
fin.
続きは
125キロの加速 ナツのオトメ1*へ