125キロの加速 ハルのオトメ*
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「でもさ、今さら名前を言うためだけに会って話す…ってのも変だよね」
…どうしよう…って思ったけど、よく考えたらあたしとリョーマくんは別に友達でもクラスメイトでも、ましてや同じテニス部でもないし…きっかけなんて全然ないじゃない。
「でもなぁ、何か言いそびれたことがあるのってモヤモヤする~」
(どうしよう…)
あ…そうだ。『王様の耳はロバの耳』ってあるじゃない。あれでいこう。
言いたくても言えないなら…
あたしは後ろに手を組むと、あごを上に向け顔を反らし、目は少し暮れてきた空の雲を見つめ独り言のようにつぶやいた。
「越前リョーマくん、 聴こえますか? 言いそびれてたけど あたしの名前は 高寺七星と言います。アホ面って言われたけど、初めて会った時は多分地球に大接近していた『火星』を見ていたんだと思います。あたしは星が好きだから、ついつい空を見上げてしまいます。友達は地上の星にも目を向けろ…って言うけど、あたしは あたしだけの『シャイニングスター』をいつか必ず見つけるんだ」
そこまで一気に言うと
「へぇ、そうなんだ」
…何か、覚えのある声がすぐ近くから聞こえるんですけど…