125キロの加速 ナツのオトメ2*
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手塚先輩の顔は、まだすぐそこにあって─
「唇は…君が…俺を好きになってくれた時にするから…」
そう言うと、またあたしと手をつなぎ、合宿所に戻った。
合宿所の玄関では、菊丸先輩や不二先輩達が心配そうに待っていてくれた。
「て…手塚、手塚!」
宿舎に入ると、菊丸があわてて手塚に駆け寄り、急いで聞き出す。
「ま、まさか七星ちゃんと…し、したのかキス…」
「………」
チラリ…と手塚が菊丸を見る。
「…したよ。指示されたからな」
折りたたんだメモを菊丸に返しながら、手塚はホールに向かった。
「そんなぁ~…」
半ベソでガックリと肩を落とす菊丸に
「英二、どうかしたの?」
不二が声をかけた。
ペンションの部屋に戻って、観測の準備を始めたけど……
(やだ…思い出しちゃう…)
知らずに顔がほてって、おでこが熱くなる…。
その夜の天体観測は、ほとんど頭に入らなかった。
少し雲が多かったので、昨日よりは早めに切り上げた。
でも、ベッドに入ってからもなかなか寝つけず…翌朝あたしは─完璧な寝不足になっていた。
朝は約束通り、仁王さんが迎えに来てくれた。
「随分眠そうじゃな」