125キロの加速 ハルのオトメ*
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「ふふ…違うよ、英二。七星ちゃんは 越前の彼女じゃないんだってさ」
英二…と呼ばれた人は、いきなりあたしの顔を見るなり
「七星ちゃんって言うんだ!可愛い名前だね。オレは菊丸、菊丸英二だよ。よろしくね七星ちゃん!」
にっこり笑って菊丸先輩が手を出すから
「よ…よろしくお願いします」
つられて思わず手を出すと、両手でがっしりと握手されて
「わ~七星ちゃんの手小さくて可愛い~!」
あろうことか、握り込んだあたしの手を自分のほっぺに持っていってスリスリ…。
(!!!~っっ!!)
言葉にならない。
「英二…」
菊丸先輩の手首を掴むと、不二先輩の目がうっすらと開いた。
「にゃ…」
菊丸先輩がちょっと固まるのがわかる。
でも固まってしまったためか、まだあたしの手を離してくれない。
不二先輩の目がさらに開くと
「にゃにゃ~っ!」
猫の悲鳴をあげて、菊丸先輩は手を離してくれた…と言うより、不二先輩から飛び退いた…が正解。
「ふぅ…」
思わず息を吐き出すと
「大丈夫? 英二は相手にしなくていいからね」
元の表情でふふ…と不二先輩が笑った。