125キロの加速 ハルのオトメ*
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あたしもその場から離れて…でもちょっとだけ月とリョーマくんの背中を見つめて、早足で家へと向かった。
「…そういやアイツ、名前何てんだ…?」
ふと足を止め振り返るが、もはや七星の姿など見えず、ちょっと目線を上げた先に満月が輝いているだけ。
「…初めてぶつかった時は、別に満月じゃなかったけど…」
何を見ていたんだろう…とふと思ったが、バカバカしい…と軽く頭を振り『アホ面』のことは忘れることにした。
「…あれ…?」
家に帰ってから、何か忘れ物をしたような気分になり、何度もコンビニの袋や宿題の確認をしたけど、さっぱり思い出せずちょっとだけ戸惑ったりとしたけど…
「大事なことならそのうち思い出すでしょ」
…と、あっさりあきらめて明日の支度に取りかかった。
「ひ~ん、七星ぇ今日の体育、持久走だって~」
春菜が半ベソで抱きついてきた。
「え…?」
「…あ、ごめん…七星…走れないよね…」
ハッとしたあと、急にしょげたような顔をして春菜があたしを見たから
「うん、長い距離はね」
春菜を困らせないように明るく言った。