125キロの加速 ハルのオトメ*
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「何か渡したぞ。おチビの奴」
「え…?」
一斉にリョーマから七星の手に渡った物に意識を集中する三人。
ただの落とし物を渡したリョーマ。
「最初にぶつかった時に落ちてた。あんたのだろ?」
「あ、うん…ありがとう。もうなくしたと思ってたから…よかった」
手渡されたストラップを見て嬉しそうにする七星。
(…何だ。アホ面以外も出来るんじゃん)
つられてふっ…と微笑むリョーマ。
「おチビが笑った!」
「…意味深?」
「んー…これは何かあるかもね」
三人衆の思惑をよそに、
「ま、次はそううまくいくとは思わないことだね。俺だってそんなに都合よくここを通るわけじゃないし」
あっと言う間に元の皮肉っぽい口調に戻る。
「あ、あたしだって、そうしょっちゅう買い忘れがあるわけじゃありませんよ~だ」
あたしも負けじとちょっと強気な態度。
「あ、そ。んじゃ」
くるりと背を向けると、さっさとリョーマくんはあたしから離れていった。
(お礼は言ったし、別にいいわよね)