125キロの加速 ハルのオトメ*
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頭を思いっきり左右に振り
(負けるな七星!)
と、自分に言い聞かせ
「待って!リョーマくん」
叫ぶと同時に地面に張りついたままの足を引きはがし、一歩を踏み出した。
リョーマくんが振り返った時には、あたしの身体はすでにリョーマくんの隣にいた。
リョーマくんはちょっと…ううん、かなりびっくりしたような顔で
「…お前速いな。アホなのに」
(むかっ)
「アホは関係ないでしょ。せっかくお礼言いにわざわざ追いかけて来たのに」
「ふぅん、そうなんだ。ま、これに懲りたら アホ面で歩くのはやめることだね」
(また アホって言った~)
頭にはくるけど、お礼を言わなきゃいけないから、とりあえずリョーマくんのアホフレーズは聞き流すことにして
「と…とにかくありがとう。助かったわ」
少し神妙にして リョーマくんの顔をじっと見つめる。
「…別に、危なっかしかったから…」
ふい…とリョーマくんが視線を逸らした。
(照れてる…?)
何だか急にリョーマくんが可愛く見えた。
「うん、これからは気をつけるよ。リョーマくんに心配かけちゃ悪いもんね」
にっこり笑ってリョーマくんを見ると、逸らした視線がピクリと反応し
「誰が心配するって!」