125キロの加速 ハルのオトメ*
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「今夜もお月さま綺麗…」
またコンビニからの帰り道…今度はルーズリーフ用の用紙…自分でも思うわよね。買い物はなるべく一度ですませたいなって…。
ま、それは置いといて。お月見の散歩が出来ると思えばよしとしよう! うん。
そんなことを考えながら、月見にいそしんでいたら
「ぐぇっ!」
いきなり誰かがあたしの襟首を後ろから引っ張った。
「─なっ!?」
怒って振り向こうとした瞬間、目の前を車が一台かなりなスピードで通り過ぎた。
(───!!)
自分でも 血の気が引くのがわかった。全身がすぅ…っと冷えて、手足がちょっと震えてくる…。
「アホ」
あたしの後ろから、覚えのあるフレーズと声が…。
あわてて振り返るとリョーマくんが、それ以上は何も言わずスタスタとあたしを追い越して行く。
(─待って!)
…と言おうとしたのに、固まったみたいに口が開かない。
(追い掛けてお礼言わなきゃ…)
でも、足も動かない…。
…あたし、まだあの事故の恐怖から立ち直れてない。体が覚えてるんだ…。
リョーマくんの姿がどんどん遠くなる。
(─!!)