125キロの加速 ナツのオトメ2*
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菊丸先輩の持ち帰るよう指示した物は、道からちょっと反れた大きな木の陰に置いてありました。
一枚のメモと共に。
《はいはい、罰ゲームご苦労様~。俺、菊丸英二が指示することをここでやってちょ~。もし君達が…男×男で来てたら、どっちかを肩車して、青学校歌を歌うこと。女×女で来てたら『英二さん大好き~』てそれぞれ叫ぶこと。んで、男×女で来てたら…二人で『キス』してね~。これは後で俺、菊丸がこっそり聞くからね、正直に言うこと。んじゃ、よろしく~》
(えっキ…キス?)
手塚先輩と、懐中電灯の灯りでメモを読んで、衝撃が走った。
(嘘~…って、す…するわけないよね。手塚先輩なら…真面目だし、うん!手塚先輩なら……)
あ……れ……。
手塚…先輩…?
手塚先輩はメモを折りたたむとポケットに入れ、あたしに近づき…。
あたしは後退り…。
木を背に追い詰められ…。
先輩の両腕に囲われて…。
(手塚先輩、か…顔が凄く近いんですけど…)
「──!」
ゆっくりと近づく先輩の顔に、あたしは思わず固く目を瞑(つぶ)った──
柔らかいものを感じたのは…額だった─
あたしは目をパッ…と開けた─