125キロの加速 ハルのオトメ*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それだけっス…」
素っ気なく言うと、コートに目を戻し
「バーニングーッ!」
と叫びながら ボールを打ち返す河村の姿をチラリと見た。
「ふぅん、でもそれだけの出会いにしてはちょっと親しげだったよね?」
ふふ…と、いつもの笑顔をのぞかせながらリョーマの真後ろから声をかける人物…。
「…不二先輩…」
内心ややぎょっとしながらも、平静さを保ち
「そう言われても、それだけっスから。変に期待されても何もないっス」
不二をやりすごそうと、視線をコートからギャラリーのいる金網へ移して行くと─
(…! あいつ、アホ面…)
「ねぇ七星、リョーマくんがこっち見てるよ」
ちょっと興奮したように、春菜があたしに声をかけた。
「リョーマくん?…誰?」
その瞬間、周りから冷たい視線を浴びたような…。
(う…、部員の名前も知らずに観に来ちゃまずいみたいね…)
あわてて口をつぐみ、その『リョーマくん』なる人物を探ってみる。
こっちを見てるのは…白いキャップの─
(あれ、昨日の男子…へぇ、リョーマくんって言うんだ)
そういえば、2回?もぶつかりながら謝ったけど、名前なんて聞いてなかったな…。