125キロの加速 ハルのオトメ*
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手にしたテニスバッグをポンと触る。
…確かに目立ちますよね、ソレ…
あたしってば何見てるんだろ。少年の顔を見て、やっと放課後に見たあの子だ…ってわかった。
(あ…でも、やっぱそれ以前に見たことある気がしたから…)
少年はまた、あたしにお構いなくすたすたと歩いて行く。
「ちょっ…待ってって言ったでしょ!」
「…言ってない」
再び振り向いて、そっけなく言い放つ。
「……」
(うぅ…負けるもんか)
「んと…今日の放課後テニス部の練習見たんだけど、その時にあなたをどっかで見たことある…って思った」
少年に走り寄りながら言った。
「…だから、何?」
「だから、ホントにぶつかったのは2度目なんだと思う。ごめんなさい!」
あわてて頭を下げるあたしに、少年はようやく足を止め
「…あの時もあんたは 夜空を見上げて歩いていた」
「…え」
「ついでに、口をポカンと開けてかなりなアホ面だった」
意地悪そうな笑いをして、あたしを面白そうに見る。
「…なっ!またアホって言った!」
せっかく、素直~に可愛い~く謝ったのに 損した。返せ!