125キロの加速 ハルのオトメ*
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「…あの、どこかで会いましたっけ…?」
恐る恐る聞いてみる。
「会った。吹っ飛ばされるのはこれで2度目」
あたしと背丈がいくらも変わらなさそうな少年は、そっけなく言い放つ。
(─2度目? 吹っ飛ばす…?)
てことは、以前にもあたしこの人と派手にぶつかってる…ってことよね?
「う…ごめんなさい。2度目…って言われても、あたし覚えてない…」
じろっ!…って 音がするかと思うくらい睨まれた気がする。
「…あの時のアホ面じゃ忘れてるんだろうな…って思ったら、 ホントに忘れてるんだ」
大きめのバッグを肩にかけ直すとその少年は、バカにしたようにあたしに言った。
「あ…アホ?」
今アホって言ったわよね。初対面じゃないけど…それに近い人物に対して随分じゃありませんか?
…何て考えてたら、少年はあたしを無視してさっさと歩き始める。
「あっ…ちょっと」
「…何?」
思わず呼び止めたらちょうど街灯の下で、やっと顔がわかった。
「あれ…もしかしてテニス部の人?」
「…今頃気づくわけ?」
…は?
「普通これで気づくでしょ?」