125キロの加速 ハルのオトメ*
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─春─
4月も後半。学校にも少しずつ慣れて、ちょっとボンヤリしがちなこの頃─
「ねぇ七星、今日こそ一緒に見て行くでしょ?」
お昼のお弁当を口に運びながら小学校からの友人、春菜に言われた。
「……?」
(見る…って何だろ。何か春菜と約束したかな…?)
大好物の鶏の唐揚げをモグモグさせながら あたしは考えた。
「…ごめん、何だっけ?」
結局わからなくて、ちょっと苦笑いをしつつ春菜に聞いてみる。
「もぉ…相変わらずなんだから七星は」
いささか呆れたように言いながらも、目が笑っている。
「男子テニス部よ。入学した時から、部活を一緒に見よう…って言ったでしょ?」
「─あ、そうだった。ゴメン、ゴメン。あたしスポーツってイマイチ興味ないからさ」
エヘヘ~と言いながら、お茶の入ったカップに手を伸ばし、
(そういえば、この青学の男子テニス部はやたらとかっこいい人がいるとかいないとか、春菜や他の子がキャーキャー騒いでたっけ…)
ひと口ごくりとお茶を飲み込み、入学式当時をちょっと思い返してみる。
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