125キロの加速 ナツのオトメ2*
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「て…手塚先輩」
人目はないけど…凄く恥ずかしいんですけど…先輩。
「…国光…だ。君はこの前、俺を名前で呼んでくれた。二人の時は、そう呼んでくれないか…?」
(え…そんなことありましたっけ…?)
あたしは、自慢じゃないけど…寝惚けていた時のことまで覚えてはいない。
「……………」
…待ってる… この間合いは、絶対あたしが名前で呼ぶのを、待ってる…。
「く…国光…さん…?」
覚悟を決めて、あたしは手塚先輩に返事をした。多分、先輩よりはいいんじゃないかと『さん』づけで…。
瞬間…手塚先輩のあたしを抱きしめている腕に力が入った…。
「……」
かなり苦しい…。
「七星…」
「あ…あの…手…国光さん、苦しいんですけど…」
あたしはたまりかねて、先輩に申告した。
「す…すまない」
先輩はあわてて離してくれたけど、その代わり素早く手をつなぐことに変更した。
「早く指示された物を、持ち帰ろう…あまり遅いとあいつらが捜しに来る…」
そう言って、さして明るくない懐中電灯で足元を照らすと、歩き出した。