125キロの加速 ナツのオトメ5
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『S-2もこちらが勝ったので、S-1で勝負になります』
そう幸村さんに送った。でもやっぱり返事はない。
(大丈夫かな)
少し心配になる。昨夜、返事出来ないかも、とあらかじめ幸村さんに言われていたものの、心配は心配だ。
『検査で疲れたよ。返事遅れてごめんね』そう戻って来ると勝手に期待して、ずっとスマホを片手に持ったままで試合を観戦していた。
S-1はリョーマくんと真田さんだ。
正直一年生でS-1を担当するって凄いことだと思う。リレーのアンカーと一緒だ。相手は三年生だし。
どんな試合になるんだろう。
リョーマくんはいつも見ている青学のコートと変わらなく楽しんで打っているように感じた。
結果、7-5でリョーマくん。
青学の関東大会優勝が決まった。
会場は驚きと感動の拍手喝采でいっぱいになった。
(あれ……?)
立海の人たちが挨拶もそこそこに一斉に帰り支度をして一気にいなくなってしまった。
「どうしたんだろうね。やっぱり無敗の王者立海に土が付いたから、ショックだったのかな?」
首をひねる春菜に
「そうなのかな。よくわからないけど」
慌てていたのは確かだったと思う。とにかく急いで帰らなければ、という焦りが立海の人たちに見えたのだ。
『試合終わりました。ごめんなさい、青学が最後のS-1でも7-5で勝ちました。立海の人たちが急いで帰られたようです。皆さんもお疲れ様でした。どれも素晴らしい試合でした。ありがとうございました』
そう打って送信ボタンを押した。
でもその日、夜まで待っても幸村さんからの返事はなかった。